私の出会った愛すべき人たち

だいたい1日1件更新。これまでに出会った印象的な人やものごとを記録。

アルデンテ系、モテ女

「モテる女」とか「天然女子」とかって聞くとえてしてふんわりスカートの似合う癒し系女子を想像する。色であらわすともちろん白かピンクである。異論は認めない。

 

私の知っている女子のなかで「モテ」と聞いてすぐさま思い浮かぶのは大学時代の同級生のKちゃんだ。

Kちゃんも例に漏れず、ピンクとか白とかのふんわりスカートをよく履いていた。

 

そんなKちゃんとの思い出でよく覚えているのは、はじめて一緒になった帰り道。わたしが「Kちゃん、どの電車乗るの?」って聞いたら「地下鉄〜」ってふわふわの声でいうから、近鉄ユーザーだった私は「私はこっちだから、じゃあね〜」と手を振った。

 

…はずなのに、Kちゃんはずっと私の後ろをついてくる。

結局一緒の電車に乗ったKちゃんに「地下鉄乗らなくていいの?」と聞いたら、「うん、地下鉄乗ってるよ〜」と。

 

「何を言ってるんだろう、この人大丈夫かな」という一抹の不安と、「なに?トキメキトゥナイト!?」というファンタジーの世界に迷い込んだかのような高揚感…

 

結果、「近鉄(キンテツ)」のことを「近鉄(チカテツ)」と読んでいたらしい。

 

そんなKちゃんだけど、理不尽なことばかりのこの世の中に世離れしたファンタジーをお届けできればモテるかというとそういうわけではない。

 

Kちゃんには中学生の頃からの大きな夢があり、その夢を叶えるためにたいそう努力していた。

大学2年くらいのときにはずっと憧れだった企業に「まだ2年だけど今すぐ大学なんて辞めるからここに入社させてください!」と直談判した猛者でもある。

(結果、人事担当者に説得され次の年に再度受けて無事入社した)

 

日本の男子は意外と賢い。
ふわふわしているだけの女子はモテてるように見えて結局「都合のいい女子」

ポジションなだけだったりすることも多いけれど、Kちゃんのようなアルデンテ系女子(ふわふわしているけど、芯のある女子)はデートに誘うだけで3年かかった男子、なんてのもざらにいる。
(そのせいでKちゃんは自分が男子を翻弄させるほどモテていることに微塵も気づいていない)

 

さて、そんなKちゃんは現在、憧れの企業でバリバリ働きながら今度お花見の幹事をするらしい。

雨が降ったら室内での飲み会になるらしいんだけど、部屋の中でも花見気分を味わえるように念のため桜の写真をポスターの大きさで印刷していくんだって!

 

はてさてあの有名企業でいったい何人の男子が一方的に「ロマンティックが止まらない」してるんだろうかー!